コメの輸出が日に日に困難になっているにも関わらず、実は、米製麺品のフーティウやフォー等が日本、アメリカ、フランスへの輸出が増加していた。

■今、米製麺が好まれている
Dong Thap省Sa Dec市にある、株式会社Bich Chi食品のファム・タン・ビン代表によれば、当社の2014年度の税引前利益は500億VND(約2.83億円)で、資本金よりも上回っているというのだ。ビン氏によれば、「多くの人はこのことを信じてくれませんが、この数値は既に公開しており、株主に配当金も出しています。全ては米製品のおかげです。」とのこと。

現在、Bich Chi社では、160種類以上の加工食品を生産している(フォー、フーティウ、ブン等)。
2014年度の生産量は2万トン以上で、そのうちの60%は輸出しており、残りは国内のスーパーマーケットに出荷しているとのことだ。

なお、当社の商品は、ヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国、その他ASEAN諸国に広く販売されている。

ビン氏によれば、「例えば、私達のフォー麺は日本で販売されて既に12年経ちますが、日本にあるベトナムレストランを訪れた際に私達のブランドのフォーが使われているのを見ると非常に嬉しく感じます。日本人はベトナムのフォーが好きですね。それから、フランスのパリでは、120店舗以上がベトナムから輸入したフォーを出しているお店があります。フランス人はフォー等の米で作られた麺類が大好きです。」とのことだ。


■イオングループ全店舗で販売予定
他には、同じくSa Dec市にある株式会社輸出Sa Gian社も、2015年3月頭に2週連続で日本から専門家が工場視察及び商品の検査に訪れている。彼らは、イオングループの日本を含む世界中の全店舗でベトナムからのフォーとブンを販売する計画だとのことだ。

なお、当社のマット・ビッツ・クァイ副代表によると、「日本の専門家の検査は完了しており、厳しい品質基準に合格したとのこと結果をいただいています。ただ、私達としては生産が追いつかないのではないかという不安はあります。というのも、日本向けの製品用にこれまでのマーケットで生産していた200〜400g/パックではなく、10〜50g/パックを要求されているからだ。しかしながら、輸出価格が大変好条件だったので、3月中旬から私達は要求された商品の輸出を開始しました。」とのことだ。


■米の輸出価格の4倍
Bich Chi社のビン氏によれば、米の輸出価格よりも米製品の方が価格が4倍とのこだ。例えば、輸出する米の価格は1万VND(約57円)/kgに対し、フォー麺の輸出価格は2USDで約4万4千VND(約249円)になる。
フォー麺1kgあたりに使われる原材料の米は1.1kgで国内仕入れ価格は当然ながら輸出より安い、あとは労働力や施設等々が加算されていくのだが、明らかに米製品を輸出した方が利益が高いとのこと。

これらから分かるように、アメリカ・日本・フランスなど品質基準の高い国でベトナムの製品が受け入れられているようになったことから、現在Bich Chi社とSa Gian社は積極的に商品の研究開発や新しい設備の導入を実施しており、生産量拡大を図っている。

Sa Dec市経済局のグェン・クォック・チャン(Nguyen Quoc Chanh)氏によれば、Sa Dec市での製粉で使われる米は約100トン、年間で農家から3.6万トンもの米を購入していることになる。「市としても、コメ製粉をメイン産業とし、投資や生産に関するセミナーなども開催しています。これによって、生産量の拡大、品質向上に活かせることができればと思っています。」と続けた。

ソース:TUOI TRE ONLINE(2015年3月21日掲載記事)
http://tuoitre.vn/tin/kinh-te/20150321/nhat-my-phap-mua-bun-gao-banh-pho-vn-lam-khong-xue/723419.html
--------------------
‪#‎ベトナムニュース‬ ‪#‎ベトナム経済‬ ‪#‎ベトナム農業‬ ‪#‎ベトナム米‬ ‪#‎コメ‬ ‪#‎フォー‬ ‪#‎Pho‬ ‪#‎フーティウ‬ ‪#‎HuTieu‬ ‪#‎イオン‬ ‪#‎AEON‬