ダナン市人民協議会第14回質疑応答セッションにて、文化・スポーツ観光局局長のゴー・ワン・ビン(Ngo Quang Vinh)は、様々な質問を浴びた。

参加した多くの代表によると、観光客をダナンに長居してもらう為には、観光分野における行動規範の規定が必要とのことだ。

まず、ビン氏によると、ここ5年間でダナンに訪問した観光客は毎年平均20.14%の成長率を見せており、その内海外からは25.4%、国内からは18.6%。また、売上は毎年平均30.6%増加しており、特に注目すべきなのは、2015年前半6ヶ月は、ベトナムへの観光客数全体では減っているにも関わらず、ダナンだけは25%増加しているということだ。

「ダナンの海はきれいで、食べ物も他のエリアに比べて安く、3000VNDの駐車代・雨水シャワー代を支払えば、海水浴を楽しめる」とビン氏は自慢気に語る。

しかし、ビン氏に対しダナン市ベトナム国民戦線委員会副会長のグェン・ダン・ハイ(Nguyen Dang Hai)氏は「あなたはちょっと自信過剰だと思う。観光客は確かに増えているが、ダナン市はまだそれに見合った本来のポテンシャルを発揮できていない」と異議を唱えた。


ハイ氏によれば、ダナンのビーチはまだ貧乏臭く、ぼったくり商売もはびこっており、女性はパジャマ着のまま海水浴する人達も多く、観光客に不快な思いをさせているという。

これについて、他の代表も頷き、他の国の発展している観光ビーチエリアでは女性はビキニを来ており、誰もパジャマ着なんか来て海に入らないという意見だ。


ビン氏によれば、これから当局と観光分野関係者でビキニを着る観光客向けの特別エリアを用意するとのことで。同氏も、女性がパジャマ着のまま海水浴するのは、不快感を与え観光文化的にも悪影響であるということを認め、今後、解決策を模索して、地域住民に伝達できるように努めるとした。


続いて、ダナン市人民協議会党書記及び会長を務めるチャン・トー(Tran Tho)氏からビン氏に対して、「ビンさんはダナンの観光は良くなっていると思っていますか?ぼったくりなどはまだ残っていると思っていますか?」と質問した。

これに対し、ビン氏は「各代表が言うようにダナン市はまだ観光都市として本来のポテンシャルを発揮できていなく、ぼったくりも一部のエリアでまだ残っている」と回答した。

トー氏は続けて、「ビンさんは、どのレストランがお客さんに対して200万VNDの会計を400万VNDと間違えて請求したか分かっていますか?その問題はちゃんと処理しましたか?」と詰問した。

ビン氏は、「請求間違いがあったのは、海岸沿いにあるBe Anhというレストランで、誤解によるものです。」と回答したところ、トー氏は、「これは故意にぼったくりをやったケースで、誤解によるものではない。」と責めた。

トー氏は続けて、ダナン市関連当局に対し今後ぼったくりを行ったレストランや店舗またホテルのオーナーに対して、厳格に取り締まるように要求。また、文化スポーツ観光局はしっかりリーダーシップをとり、行動規範を設定して地域住民に熟知してもらい実現できるよう求めた。

最後にトー氏はビン氏に対し、「ダナン市の経済は観光で支えられているのだから、ビンさんはしっかり額に手を当てて解決策を考えてください。ただ網カゴを置いて、魚が自ら入るのを待ってから捕まえるのではダメです。」と締めくくった。


ソース:Zing News(2015年7月9日掲載記事)
http://news.zing.vn/Da-Nang-xu-ly-nghiem-khach-san-chat-chem-du-khach-post557316.html