中国人民元の切り下げに対応するため、ベトナム国家銀行は取引範囲を3%に引上げ、必要に応じていつでも外貨を売って市場介入する準備があるとのことだ。
8月19日今朝、ベトナム国家銀行から上記の宣言があり、外国為替安定に向けて介入する意向を見せた。
以前にグェン・ヴァン・ビン(Nguyen Van Binh)総裁は、2015年7月までにベトナムが保有している外貨は370億USD(約4.514兆円)あると伝え、このキャッシュはいつでも使える活きた現金だと念押ししていた。
今回の宣言で1週間で2回も、国家銀行が外国為替安定化に向けた意思を見せたことになる。
最初の1回は8月12日で、取引範囲を1%から2%に引上げたのは記憶に新しい。
最初の1回は8月12日で、取引範囲を1%から2%に引上げたのは記憶に新しい。
しかしながら、国家銀行は市場の心理状況が良くないことを懸念し、特に米連邦準備制度委員会(FED)が間もなく利上げする可能性があることも影響していることことから、今回の2回目の宣言を行った次第だ。
なお、今回の宣言では、年内までの措置ではなく2016年以降の保証措置であるという見られ方がされている。
本日の朝一番で、Vietcombank、Eximbankのドル売り為替値は200VNDも上がり、1ドルが22,380VND、22,450VNDと続いた。これが、10時になると更に20〜30VND上昇し、ACB銀行、Techombankでも1ドルが22,480VNDで取引されていた。
自由マーケットでもこのような変化は起きており、朝一番の為替値が100〜200VND上昇し、1ドルが22,350VND〜22,450で取引され、その1時間後に更に50VND上がっている。
専門家によると、現状は冷静になって状況を見るべきで、外貨の売買を控えるべきだと話している。
ソース:VNEXPRESS(2015年8月19日掲載記事)
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