国連の副事務総長であるJan Eliasson氏によると、ベトナム中部で発生している魚の大量死問題は非常に重大な問題であり、政府は原因特定を急ぐべきだとした。

5月6日今朝の記者会見にて「中部の魚の大量死問題について、もし、ベトナム政府からの協力要請があれば、私達はすぐに協力する。この問題はかなり重大だ。」と同氏はコメントした。

同氏によると、彼がベトナムを訪問してから魚の大量死問題が発生しているにも関わらず、現時点になっても原因が特定できていないという。また、自然界の不安定をもたらす活動を軽減すべきだとし、その他にも環境にマイナス影響を及ぼしている工業生産活動の見直しも必要だと強く主張した。

同氏は更に、「海上で死んだ魚が大量に浮かんでいる事態は非常にまずい。私自身もかつてヨーロッパで同様の現象を見た経験がある。その際に多くの人から、この現象は自分達の生活にどのように影響するのか、また、この地域の魚は今後食べられるのか、などの質問が飛び交った。原因が特定できてから解決方法についての研究ができるものだが、これは工業による環境汚染であり、この現象は気候変動にも関連している。」と付け加えた。

今朝の記者会見にて、Eliasson氏は、ベンチェー省で起きているベトナムの重大な干ばつ問題にも触れ、これこそが気候変動の証拠だと述べている。(同氏は、5月5日にベンチェー省の干ばつを視察したばかり)

Eliasson氏は、ベトナム国連幹部達にベンチェーにある農家の状況を継続して監視するよう提案している。この農家は持っている5つの水田が、90年の歴史上で一番被害が大きい今回の干ばつで全てを失っているのだ。この話を今月末にトルコのイスタンブールで開催される人道に関するサミットで発表する予定だという。

なお、今回のJan Eliasson氏の5月3日〜6日の視察のメイン業務は、メコン側での重大な干ばつ危機の視察だ。
ベトナムの重大な干ばつ危機を前にして、中南部と南部の約200万人の生活に被害を与えている干ばつ危機に対策する為、4月26日に、国連及びパートナー達は国際コミュニティーに4,850万USD(約52億円)の緊急支援金を呼びかけている。

■Jan Eliasson氏について
Jan Eliasson氏は、外交、紛争、人道的活動などの分野で数十年の経験を持っている。1992年に初めて人道的活動の担当副事務総長を任命され、その後、外務副大臣や在米国スゥエーデン大使なども務めている。
また、2006年にスウェーデンの外務大臣を任命され、2012年の3月には国連のBan Ki Moon事務総長に副事務総長を任命され、2012年7月1日に就任している。



ソース:Zing News(2016年5月6日掲載記事)