ベトナムニュース速報

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2015年12月


道路が混雑している中、欧米人は3人はタクシーの窓に身を乗り出し、酒盛り、踊り騒いでいたが、3人を載せていたタクシーはそのまま走行を続けた。

本記事で掲載している写真は12月3日午後にトン・ドゥック・タン(Ton Duc Thang)通りで撮影されたものだ。通行車が多かった時間帯なだけに、多くの人達は3人のタクシー酒盛り騒ぎに驚きを隠せない。

多くのネットユーザーはこの欧米人達とタクシー運転手に不満をぶつけた。

グイ・ラオ・ドン(Nguoi Lao Dong)新聞記者の取材に応じたVinasunタクシーの執行役員であるタ・ロン・匕(Ta Long Hy)氏は、ネットに拡散されている写真は事実だと答えてくれた。

しかしながら、今回の騒動の原因はこの欧米人の観光客達であり、Vinasunタクシーの運転手は無関係だと伝えた。

「今回の騒動については、外国観光客が反感を買うような行為をしたのであり、運転手には全く非はありません。私達が運転手に行った事情聴取書によれば、走行中運転手は何度も車を止め、お客様にその行為を止めるよう勧告したが、彼らは一切聞き入れてくれませんでした。運転手は自分ができる範囲のことはしたが、結局処理できなかった問題であり、今回の経験を元に他の運転手達にもより慎重に対処するよう彼らに伝えました。」と話す。

一方で、同新聞に寄せられた読者からの意見では、彼は騒ぎの一部始終を見ていたが、タクシー運転手が会社に報告したようなタクシーを止めた事実は無かったとのことだ。

あるホーチミン市の交通警察関係者に今回の写真を見せたところ、今回の運転手の行動は間違っており、交通安全に違反するものだとコメントしてくれた。
同氏によれば、今回のようなケースに遭遇した場合に、まずは、会社当局に報告し会社に対応してもらう他に、乗車を拒否する、それ以外では、交通警察に報告し対処してもらうなどをすべきだと教えてくれた。このような対応をちゃんとすれば、不当な違反処理されないで済むとのことだ。



ソース:Zing News(2015年12月7日掲載記事)


ベトナム人1人あたりの平均GDPが現状の2,200USD(約27万円)から2020年までに約1.5倍上がる見込みが発表された。

12月5日午前に開催されたVDPF(ベトナム発展パートナーフォーラム)にて、計画投資大臣であるブイ・ワン・ヴィン(Bui Quang Vinh)氏の発表によると、2011年~2015年にかけて6%未満で推移していたベトナムの年間成長率は、今後のフェーズでは、平均6.5%~7%に加速すると伝えた。それに伴い、1人あたりの収入は2020年には3,200USD~3,500USD(約38.4万円~約42万円)にアップし、現状より約1,000USD(約12.3万円)上がる見込みとのことだ。
 
本フォーラムの議長であるグェン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相によると、2015年のベトナムのGDPは約2,040億USD(約25.092兆円)に達成する見込みで、1人あたり2,228USD(約27.4万円)となっている。しかし、購買力は5,600USD(約68.9万円)を超えており、今年の経済成長率は6.5%を達成する見込みで、最近5年間で一番高く、計画よりも上回っていることを伝えた。

今後の計画目標を達成する為、政府代表は今後も経済成長に注力し、発展要因の開拓に努めると述べた。

今後の経済成長に向けて政府が掲げる画期的な発展要因としては、制度・人財・インフラの3つだ。その中で、特に注力すべきは、法人分野の改革、金融市場を再構築し融資制度の安全保証に努め、また国民及び企業の自由創造、ビジネス投資がしやすい環境をつくる為、制度・法律を構築するとのことだ。

世界銀行の国家部門代表のVictoria Kwakwa氏(女性)は、労働生産性の問題解決に注力すべきだと意見を述べた。

近年のベトナムは、世界的な景気後退の中で著しく良い成長回復を見せた。しかしながら、生産性の成長率が約4%しかなく、低下傾向にあることが懸念される。対してベトナムと同じような成長を維持している中国の生産性成長率は7%で韓国が5%を超えているのだ。
 
同氏によると「現状の生産性の成長率では、安定的な成長率をするのは難しく、台湾や韓国のような軌道にのるのは難しい」と念押しした。
 
また同氏は、制度の改革が重要な鍵を握るとし、労働生産性を上げたければ経済環境の公平性に努めなければならないとし、正当な競争と財産所有権保護を保証できる制度の構築必要だとした。

同観点を持つカナダ大使であるDavid Devine氏によると、90年台から労働生産性は下がっていると指摘。その原因は国営企業の生産性が低く、また国内民間企業も弱いだとのこと、現状の制度も一定基準を満たしておらず、制度改革を急ぐ必要があることが見えている。

また同大使は、その他に、自由経済協議の締結後にベトナムは制度改革の実現を明確化することが必須だとする。「TPP締結によって、ベトナムの各種制度は透明化等の一定規準を満たすことが期待されている」と述べた。

それから、IMF常駐代表のJonathan Dunn氏によると、ベトナムはマクロ経済の点では進歩が見られるものの高い財政赤字、公的債務の増加、制度改革の遅れなどが経済成長の足かせになっていると述べ。

同氏は、今後ベトナムはマクロ経済政策を維持し、制度改革、国営企業の改革推進とともに金融分野の制度改革を最優先にすべきだと話し、
「改革の早期実現とその質を高めることは、信頼向上につながり、金融機関や国営企業の財政面でのリスクを減らすことができ、経済成長を促進させることができる。」と締めくくった。


ソース:VNEXPRESS(2015年12月5日掲載記事)
http://kinhdoanh.vnexpress.net/tin-tuc/vi-mo/thu-nhap-nguoi-viet-len-3-200-3-500-usd-sau-5-nam-3323036.html


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ベナムのイーコマースデーとされる、2015年Onile Fridayイベントが間もなく12月4日の0時から24時までの1日限定でWebサイト http://www.onlinefriday.vn にて開催される。

今年のイーコマースデーは昨年に続き2回目になる。
その目的はイーコマースを営む企業と多くの消費者を集め、ベトナムのイーコマース業界を盛り上げることに貢献することだ。

2015年ベトナムイーコマースデーでは、多くの商品を割引価格で買えるだけでなくオンライン決済で送料無料になる優遇も受けられるのだ。

今回のイベントでの売上予想は2500万USD(約30億円)で昨年に比べて3倍になる見込みだ。
主催者側も多くの商品をそろえる為、既にこのイベントに向けて多くの企業と連携しており、イーコマース業界の発展に期待している。

2015年12月1日現在の主催者側の発表によると既に2000以上の企業が登録を完了しており、認可された販売商品は6万点以上になる。

決済面については既に銀行8行と決済関連会社が参加しており、12月4日のイベント当日にオンライン決済で購入するとキャッシュバックするサービスを提供している。

キャッシュバック額の上限は100万VNDで、キャッシュバック率は最高で50%になるというものだ。購入者がキャッシュバック額を受け取れるのは7日〜20日後でそれぞれの銀行によって異なる。

また、当イベントで多く販売される予定の商品カテゴリについては、ファッション、本、時計、デジタル機器、旅行、飛行機チケット、家具に集中しているという。商品種類はバラエティーに富んでおり、世界の有名ブランドも販売されるとのことだ。
Adayroi, Thegioididong, Lazada, Zalora, Lingo, Tike, Deca, NguyenKim, Hotdeal, FPTShop, Pico, Juno, Sendo, Megabuy, Shoptretho等々の大手イーコマースポータルからも多くの割引商品が大手有名ポータルからも出品される。

それから、今回のイベントのもうひとつ特徴としては、小規模の企業でも公平に商品が陳列表示されるWebシステムが導入されているという点だ。
当イベントが予め用意した一定の割引条件どおりに商品登録すれば、小規模の企業からの商品でも関係なく他の商品と同様に目立つ場所に表示させることができる(他の場所での表示と比べて20〜30倍も消費者の目を引く価値がある)

上記以外にも、価格比較とレビュー機能も多くの消費者に注目される機能で、もし、5つの悪いレビューが投稿された場合には直ちにWebサイトから表示されなくなり、その後主催者側と販売企業で確認して、特に違反していないことが確認されれば表示は再開される。

なお、2014年のOnline Fridayの統計では、1日で1000万PV以上を達成しており、今回の2015年Online Fridayは1500万〜2000万PVが予想されている。


ソース:ICT News(2015年12月1日掲載記事)


手軽で低コスト、更に環境にも良い交通手段として電動車ビジネスは徐々にその可能性を現してきた。

ここ数年を見ると、電動自転車のマーケットは速いスピードで成長をしていることが分かる。
電動自転車、電動バイク全体の売れ行きは37万台に上り、一般ガソリン駆動バイクの14%を占めるようになった。更にこれが、2014年には50万台と35%に急成長している。

本分野の専門家によると、2015年はこれが更に成長すると言われている。
ガソリン駆動バイクよりも価格が安く、特に子供の為に購入する親御さんやお年寄りの方向けに買いやすくなっている。

本分野のマーケット調査によると、電動車の現状価格帯が様々な種類にて、700万VND~1800万VND(約37,000円~約96,000円)で販売されている。平均1000万VND(約53,000円)として換算してみると、2014年の台数から換算して総売上は、約5兆VND(約267億円)になる(1000万VNDx50万台)。

HKbike社の調査によると、現在全国で電動車を販売している店舗は約1800箇所あるという。
この内、毎年の閉店率が40%だが、新規開店率が60%と閉店率を上回っている。

どの店舗もほとんどが自営で、個人が投資しており、シーズンに合わせた販売活動している状況だ。
一番売れ行きが良いのは、学生向けの消費が増える5月~10月期間だが、本分野はまだ若い為、信用力などが不足していることもあって、1年~2年の間に閉店に追い込まれる店舗も多い。

仕入れについては、多くが組み立て企業や商社などから仕入れており、中国製がメインだ。

北部にある卸業者は、Detech、VietThai、Sufat、HTC等で、南部ではAshama、Hitashaがある。

北部の卸業者の特徴としては、ほとんどが原価の低い商品で中国から輸入して組み立てている。その為、いかに数量を売るか方が中心となっており、品質保証やアフターサービスが軽視されている。

これとは反対に、南部ではもともと自転車のマーケットがまだ利益率が高いこともあり、電動車にはまだ注力していない状況だ。また南部では、電動車の競争力が低く7年在庫車であっても売れてしまうという事情がある。

地方の方での電動車ショップのある代表によると、現状の商売方法にはうんざりしているとのこと。
というのも、仕入れは確かに安いが、壊れることが多く、また卸側の品質保証もはっきりしていないことが多いという。できることなら、顧客との長期信用を得る為に生産からアフターサポートまでコミットできる商売に移行したいのだという。

HKbike社の代表であるレ・ラン・フン(Le Lan Huong、女性)氏によると、上記の希望を叶える為には、企業は自ら設計・研究開発・組み立て・販売・アフターサービスの全部門を構築する必要があるという。これを実現することで、ベトナム品質検査局の示す規準を満たす品質を保証することができ、大規模で長期的なビジネスがしっかりできるようになるとのことだ。

もし、中国から輸入したとしても、確かに安いがしっかり品質検査を行う必要がある。実際にAppleなどの超大手企業も中国で生産しているが、これを徹底しているから成立しているのだ。

HKbike社では、まず新しいモデルの電動車が出た際には、まずR&D部門がマーケットを調査し、その後マーケットに見合った商品だけを選定してから中国に注文するという。その後、製造された商品がしっかり要件通りの規準を満たしていることを検査してから卸すようにしているとのことだ。これによって販売された商品は品質がしっかりしており、走行距離寿命を長くすることができる。

約4~5年間の走行経験を経たことで、現在の消費者もより品質の良い電動車を選択するレベルまで向上してきている。その為、今後は、多少高い金額を払ってでも品質面と法律面が保証されている商品を購入する傾向にあるのだ。

輸入手続き証明、生産地の明確化、品質証明などの書類がしっかりそろっていることが購入決定をスムーズ化する。
その為、それらが不足している商品の販売店からは顧客の足は遠のき、反対に先のきちんとした商品を販売する企業から顧客は商品を購入するようになるのだ。

電動車マーケットの5兆VND(約267億円)は、今後毎年まだ成長し続けすることが予想される。なぜなら、ガソリン駆動バイクは既に頭打ちの状況にあり、学生などからのニーズが高まっているのは確かだからだ。

しかしながら、当マーケットへの参加者全員にこのチャンスがあるわけではなく、現在の経験知が向上した顧客に対応できるのは、長年の経験と知識を持ち、商品研究とアフターサービスがしっかり行える企業にこそそのチャンスがあるのであろう。

ソース:VNEXPRESS(2015年11月30日掲載記事)

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