Jobstreetベトナムが2000人の候補者に実施した調査結果によると、67.8%の人達が現職を退職して新しい仕事を探したいとしているという。その理由の多くは、自分を育成し・キャリアアップになるような企業への就職を望んでおり、福利厚生にはあまり興味が無いのだという。


■職業・能力などで様々な差異が見られる

Jobstreetベトナムの代表であるAngie S W Phang(女性)氏によると、テト明け後の求人依頼数は急増しており、テト明け1周間だけで売上が急増し、今までの1ヶ月分の売上と同じになったのだという。どの職種からも求人掲載依頼が相次ぎ、数量が4倍にもなったとのこと。

その内、一番求人数が多い分野は営業と接客業で、2月15日〜20日の数日間だけで、掲載数はテト前の2〜3週間分に相当するという。

同氏曰く、ここで一番重要な点は、”求人をする企業は、事業拡大をする為の求人ではなく、退職者の入れ替わり要員として求人をしている”という状況だということ。

Jobstreetベトナムは、同様に求人企業350社にもアンケートを実施し、75%の企業が第1クォーターと第2クォーターに人事変動ありと答えた内、68%がテト明け後が一番求人ニーズが高いと認めている。

しかしながら、職業によってかなり差異があるという。2016年1月までのデータによると、総務、営業、接客、IT業が一番求人ニーズが高いという(全体の求人数の40%を占めている)。

一方で、ホーチミン市の人材需要予測センターの副センター長であるチャン・アィン・トゥアン(Tran Anh Tuan)氏のコメントでは、テト明け後にニーズが急増するのは、一般労働レベルに集中しているという。

2016年2月期の定期調査報告によると、企業1,546社が12,437ポジション分の採用ニーズがあり、1月に比べて6.29%上がっている。なお、人材については、5,374人が求職ニーズがあったという。

採用ニーズが多い順で、営業部門が25%以上。続けて、サービス・旅行・ホテルだ。縫製・革部門は転職意思がかなり低く2.77%。

求人で提示された給与については、500万〜800万VND(約2.7万円〜約4.3万円)が25.64%、800万〜1000万VND(約4.3万円〜約5.3万円)が23.08%、一番高いのは1000万〜1500万VND(約5.3万円〜約8万円)で51.28%を占めていた。



■企業が転職対策をする必要がある

様々な調査結果で見て取れるのは、ここ1年〜2年で人材の就職傾向が以前と比べて変わっているということだ。
多くの若い人達は、なんらかの目標を既に定めていたり・別の付加価値を求めており、目先の福利厚生に注目しなくなったと言われている。

人材のほとんどは、大手企業で働くより良い会社に勤めたいと言っている。

特に、これからベトナム以外のマーケットに事業拡大を図っている企業で、選択肢が広がりそうな会社を好んでいる。
また、多くの若い人達は、3〜5年かけて海外で経験を積んでも良いと言っている。

上記Angie S W Phang氏によると、2016年は企業にとって人材の維持、特に優秀な人材の維持競争がかなり熾烈になるであろうということ。

なぜなら、ベトナムがAEC(アセアン経済共同体)の加盟国であり、ベトナム労働者は共同体の各国で働くチャンスがあるからだという。特に一般労働者ならばなおさら外に出るチャンスが多く、低賃金であることが魅力となっている。

反対にベトナムは東南アジア諸国の中で一番海外からの投資魅力が高いという利点を持っているが、他の国から労働者を雇用する為にはその準備、給与体系、賞与体型、育成制度などが整っていない為、難しいであろうと予想される。

今後、この変化に対応する為には、ベトナム企業は予め退職者の穴埋めをする為の予算を準備しなければならず、採用計画・会社のブランディングの為の予算を準備しないといけないのだ。



ソース:Zing News(2016年2月29日掲載記事)